PTAを辞めて、見えたこと、考えたこと。

「川崎市内の単位PTAにおける強制加入廃止を求める請願書」への署名活動の報告。PTA退会記録も。

まず推薦してくれる市議会議員さんを探すため、署名活動を一時ストップします!

私の勉強不足で、いきなりつまづきました!(でも、署名活動は絶対にやるので、よかったら見守ってやってください)

さぁ、チラシもサイトもできたし、いよいよ署名活動をスタートするぞ!

 

と張り切り勇んでいた私ですが、そこにTwitterで相互フォローさせていただいているお二人の方から、様々なアドバイスをいただきました。そして、ぼんやりした私にもやっと理解できたのが、

 

請願するなら、順番的に、推薦してくださる議員さんを探すのが先……‼

 

え? わかっていなかったの? と呆れられるかもしれませんが、わかっていませんでした。署名活動しながら、議員さんを探そうと思っていました。…すみません。請願に対して、あまりに無知でした。

 

というわけで、まず推薦してくださる議員さんを探します。


ただし、もし推薦してくださる議員の方が見つからなかった場合でも、陳情書という形で署名活動は必ず行います。

 

議員さん探しがひと段落するまで、署名活動は一時ストップします。「応援するよ!」とおっしゃっていただいた皆さんに、いきなりご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありません。

 

友人から「紹介できるかも」という話もあり、一方で自分でも川崎市議会議員さんのサイトやブログを読みながら、関心を持ってもらえそうな方を探しています。

 

すったもんだの署名活動ですが、どうぞあたたかい目で見守っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 

磯辺美智子

「川崎市内の単位PTAにおける強制加入廃止を求める請願書」への署名活動を始めます!

署名活動のご報告

 

我が子が通う小学校の校長とPTA会長との話し合いが、いよいよ迫ってきました。

が、今日はそれとは別のご報告です。

 

この度、「川崎市内の単位PTAにおける強制加入廃止を求める請願書」への署名活動を始めることにしました!

 

今年4月にPTAを退会した我が家。話によく聞くPTAからの嫌がらせを受けることなく(PTAが配る卒業記念品はもらえないかもと、教頭に言われたくらい)、PTAに関わることなく平和にすごすことができたのですが、「本当にこれでいいのかな?」とどうにもモヤモヤがおさまりませんでした。

 

モヤモヤするのは、PTAのことをよく知らないからではないかと思い、5月に行われたPTAフォーラムに参加。そこで、PTAに関わる色々な立場の人達と話すことができ、人の言葉を通すことで、自分のモヤモヤが言語化されていきました。

 

今現在、我が子が通う小学校のPTAだけでなく、多くのPTAで行われている強制加入。どんなに業務のスリム化を目指したり、みんなが参加したくなるような魅力的なPTAを目指したとしても、入会の意思を確認することなく、無理やり加入させられるような団体には不信感しかありません。

 

強制加入というやり方は、そもそも法令違反ですし、家庭や職場の環境、家族構成、会員やその家族の心身の状態など、個々人によって条件が異なるにも関わらず、一律に加入しなければならないというのは乱暴な話です。強制加入によって、傷ついたり、苦しむ人が存在する以上、気づいてしまったのなら、放っておいてはいけない気がする。

 

ならば、退会して「一抜けた」ではなく、PTAの外にいるからこそ、できることをしていこう。簡単に言うと、外から横やりを入れていこう。

 

そうした気持ちから、8月末に我が子が通う小学校に「強制加入廃止を求める要望書」を提出。そして、「さらにどうしていきたいか?」と考えてでたのが、下のツイートです。

 

 

ようやく準備が整ってきました。

 

本日夕方、印刷屋さんからチラシが届きました!

 

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表面がチラシ、裏面が署名用紙です。

内容はこちら。ダウンロードできます↓

〇署名用紙(PDF)

https://drive.google.com/file/d/1r6VfrioGhIxOkVknc3IwWJw0RRyzfEBq/view?usp=sharing 

 

〇チラシ(PDF)

https://drive.google.com/file/d/1v0B01XEjz8Rdn5z4cbQtPK1JhHS-d5Sa/view?usp=sharing

 

署名活動のホームページも公開しました。

scrapbox.io

 

今後、このブログは、署名活動の報告も兼ねる予定です。

もしご賛同いただけましたら、できる範囲で、どうぞご協力お願いいたします。

 

きなこ こと、 

ブラックPTAに「NO!」の会 川崎 発起人・磯辺美智子

要望書について、校長とPTA会長との話し合いの日時が決定!

2019年9月26日 校長から電話が来た

 今朝、我が子達が通う小学校から私のスマホに電話があった。

 

校長だった。

 

これまでの経緯 ↓

kinakono-omochi.hateblo.jp

 

私がPTAへの不信感を強めるきっかけとなった、「まだ一度も委員をやっていないので、来年春の委員決めでは自ら立候補するように」という失礼な手紙を送ってきた、あの校長だ。

 

校長「なんかPTAで話し合いたいことがあるって会長から聞いて。(我が家が)火曜と水曜が都合が悪いというから、10月9日(月)、10月25日(金)、10月28日(月) それぞれ17時〜でご都合いかがですか?」

 

うーん、このあんまり伝わっていない感‼︎

 

私と夫の予定を確認して、とにもかくにも、話し合いの日時は10月28日(月)17時~に決定した。

 

PTA会長、どこまで校長先生に要望書のことを伝えているのかな。全然わかっていない感じがするんだけど大丈夫なのか?

 

でもまぁ、とりあえず、また一歩進めたと思おう。

 

〇準備しておくこと

 

Twitterで教えていただいたアドバイス

  • 同じ要望の家庭を複数同席してもらう
  • 議事録をとる
  • 出来たら先に、教委の意識調査もしておく。『市としての考え』はどうなのか。市がまともなら「市はこう言ってましたけど?」とも突っ込める。(9/27追記)

PTAを辞めてから変わったこと(その3)

川崎市PTA連絡協議会推奨の保険を辞めて、他の保険に切り替えた

川崎市では、子供が小学校、中学校、高校に入学すると、下図のような「川崎市PTA連絡協議会 推奨」のこども保険の案内が学校経由で配布される。この保険に入会すると、その後は自動更新で卒業まで保険料を払うことになる。

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入学時期に配布される、市P推奨の保険の案内

 

PTAは義務だと思い込んでいた時期は、この市P推奨の保険も入るものだと思って入っていた。しかしながら、PTAを退会した以上、市Pが推奨している保険を辞めるのが筋ではないのでないか? そもそも、続けられないのではないか? ふと疑問に思い、電話で問い合わせてみた。

 

まず、事務員の女性が電話に出た。「PTAを辞めたので、保険も辞めた方がいいだろうか?」と伝えたところ、折り返し連絡をもらえることになった。

 

しばらくして、担当者の男性から電話が来た。PTA退会者の話は他の地域でも聞いていたが、実際に問い合わせしてきたのは、我が家が初めてだったそうだ。

 

「今後、対応を考えないといけないとは思うんですが、実際のところ、PTAに入っているかどうかは我々は確認できないんです。だから、そのまま保険に入り続けていても問題はありませんよ」 

 

なんと。PTAを退会しても、大丈夫なの? 

 

この日は、いったん結論を保留にした。

 

改めて「重要事項説明書」を確認すると、

 

転校・転園などにより団体の構成員(会員)でなくなった場合は、保証の継続ができなくなるため、必ずご連絡ください。

 

と記載されている。

 

もし何か補償をされる場合になって、手のひらを返されて、「あなたはPTA会員ではないから、補償しませんよ」となったら嫌だなと思った。

 

その後、夫がいくつかの子ども保険を調べて、夫婦で検討した結果、市P推奨の子ども保険を辞めて他の保険に切り替えた。結果的に、我が家の場合は、年間の保険料がかなり下がった(補償内容も納得できるものを選べた)。

 

PTAを退会することになって、これまで「そういうものだ」と思っていたものが、実はそうではないという場合が多いのだと実感している。一言でいえば、私は思考停止だった。

 

特に保険は、家計の見直しで必ずチェックが入る項目である。PTAはともかくとして、学校経由で薦められた子ども保険が、本当にご自身の家庭に適しているのどうか、いったん他の保険と比較してみるのも面白いと思う。

 

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退会手続きの書類送付の案内

 

要望書について、校長とPTA会長との話し合いが決定!(日時は未定)

2019年9月12日 PTA副会長に、要望書について話があると呼び止められた

 

今日、上の子の授業参観と学級懇談会で小学校に行ったら、PTA副会長のAさんに「要望書について話があるから、懇談会の後にちょっといい?」と呼び止められた。

 

要望書というのは、私が8月29日に提出した、「○○小学校PTAの入退会届の設置ならびに、説明会に関する要望書」のこと。(詳しくは、こちらをご参照ください↓)

 

 

回答は9月末まで、とお願いしていたけど、返事はもらえるのかな?

 

懇談会終了後。廊下でPTA副会長Aさんと話す。


私「返事はもらえるんだよね?」


Aさん「要望書の検討はしています。でも、PTAだけでは決められないので、校長先生にも要望書を見せてもいい?」

 

私「もちろん。なんなら、校長先生宛てに要望書を提出しますよ」

 

Aさん「校長先生、PTA会長と、kinakoさんちで話し合いの場を設けたいのだけど、いつがいい?」

 

私「私と夫が参加するので、子供達が留守番できる曜日・時間帯ならいいです」

 

Aさん「わかりました」

 

とここまでは、わりと事務的に話していた。ここで終わってもよかったのだけど、もう少しPTAのやり方へのモヤモヤを伝えたくなった。

 

ちなみにAさんは、上の子が幼稚園の頃からの顔見知り。ママ友どころか、ただ知っている程度だけど、彼女自身に悪い印象はない。(敵になったつもりはないけど)敵にまわらなければ、今でも感じいい人だなと思っていたと思う。

 

私「PTAの役員さん個人を嫌いだから、要望書を出したんじゃないよ。

でも、強制加入をする、今のPTAのやり方は嫌い。規約を改正してほしい

 

Aさん「規約の改正(とメモを取る)」

 

私「あと、コーラスやバレーをPTAでやる必要あるの?地域のサークルでよくない?

見学会で、本部役員にバレーの試合に応援に行ってねって話をしていたけど、休日に応援にいくって正気?」

 

Aさん「今年度は、行きたい人が行っている。無理強いしてない」

 

(本部役員歴数年で、実質取り仕切っているAさんに、「見学に行ける人は行ってね」と言われたら、「行かなくちゃ」と思う役員もいるんじゃないかな。行きたくなくても)

 

私「ああ、『私達はうまくやっている』系のPTAか」

 

Aさん「(ムッとした顔)。kinakoさんは、委員をやったことないよね?」

 

私「ないよ。上の子の学年、人数が200人以上いるから、委員をやらないまま、4年生までいったよ。

そういえば、4年生まで委員をやらなかったら、去年の秋か冬に、校長から『来年度は委員に立候補するように』って手紙をもらったんだけど、あれってPTAの仕業?」

 

Aさん「そんな手紙は出していない。立候補するようになんて言ってない」

 

私「いや、あまりにも失礼な物言いだから覚えている」

 

Aさん「捉え方の違い。そもそも、○○小学校PTAはポイント制じゃない。(委員を)強制していない」

 

……は? 子供1人につき○回やれっいうのは、ポイント制とは違うの? 

 

免除制度があるから、委員を強制していないってこと? あの、単に保護者である本部役員に、委員ができない個人的な理由を書かなきゃいけない、あの免除制度?

 

(※9月14日追記 ポイント制って、例えば会長やると5ポイント、委員3ポイント、合計ポイントが貯まったら上がりみたいなことなのですね。そういう意味では、確かにポイント制ではなかった。いや、委員は、強制しているじゃんって思いますが)

 

ここらへんで、タイムオーバー。最後らへんは、「私がPTA代表の意見じゃないんだから、私に文句言われても困る!」とAさんに怒られてしまい、話を打ち切られて終わった。

 

さらにモヤモヤしたし、疑問も膨らんだけど、…。

 

とにかく!

 

要望書がPTA会長に届いた。

 

要望書を検討してもらえた(違憲なんだから、即刻是正しろよって話は置いておいて)。

 

我が家とPTA会長、校長と、話し合いを設けることになった。

 

少しずつ、進んでいっていると思おう。

kinakono-omochi.hateblo.jp

PTAを辞めてから変わったこと(その2)

②PTA会費を払わなくなった!

我が子達が通う小学校では、毎月270円のPTA会費が、学校の教材費や給食費などと一緒に引き落とされる(任意団体のPTAの会費を、小学校が肩代わりして徴収するのは、そもそもおかしいのだが)。

 

我が家は、子供が2人通っているので、PTA会費は毎月270円×2人分=540円。これが、2019年4月分からが引き落とされなくなった。まぁ、PTAを辞めたのに、PTA会費を引き落とされていたら問題だから、当たり前といえば当たり前なんだけど。一応、事務連絡はいっているのだと一安心。

 

それにしても、月々にすれば、ささやかな金額のPTA会費。子供達のために、これくらいの出費なら…と、例えば賛助会員として、「PTA活動はしなくても会費は支払う」という選択肢はあったのだろうか? 

 

と一瞬考えてみたが、PTAジャーナリストの大塚玲子さんの記事を読んで、「いやいやいや! やっぱりダメだ!」と思い直した。

 

多くの場合、各PTAは、毎年子ども1人、または1世帯当たり「数十~350円くらい」を、市や区のP連に納めます。これは、加盟するすべてのP連(たとえば市P・県P・日P)に納める分担金の合計額です。

市や区のP連は、このなかから都道府県P連に分担金を納め、そして都道府県P連は、このなかから日Pに分担金を納める、という仕組みです。なお、日Pの分担金は「児童・生徒1人あたり10円」と全国一律ですが、市や区、都道府県のP連分担金は、設定がまちまちです。

 

確認したところ、平成26年度、日Pに納められた分担金は計約8500万円とのこと。子ども1人10円でも、全国から850万人分も集まれば、随分大きな額になるものです(なお学校基本調査によると、現在全国の公立小中学校に通う児童・生徒数は計約935万人です)

toyokeizai.net

 

 

ちりも積もればなんとやら。分担金として自動的に8500万円が集められるって、すごい話だ。

 

自分達が支払ったPTA会費が、単P→区P→市P→県Pと巡り巡って、知らないうちに日Pの上納金(記事では分担金と書いてあったけど)になっていたのかと思うと、ちょっとゾワッとする。

 

単Pだけなら、ステキな活動をしているPTAもあるのだとわかっているけど、組織が大きくなるほど、何をやっているのかよくわからない、得体が知れない団体にしか思えない。少なくとも、子供達や保護者に上納金を払った恩恵があるとは思えない。

 

PTAを退会してよかった。PTA会費を支払うなら、その分、我が子達のためになると思うことにお金を使った方が建設的だと思った。

川崎市教育委員会に、PTAの違憲状態を訴えてみた

2019年9月3日 川崎市教育委員会 教育相談室に電話した

小学校PTAの強制加入を是正してもらうため、PTA見学会に出席し、会長宛てに要望書を出した。さて、次は何ができるだろう?

 

とりあえず思いついたのは、学校で困ったことがあったら、教育委員会に相談だろうか、ということ。

 

私が住む川崎市の教育委員会のサイトを見たら、相談できそうな窓口がいくつかあった。まずは、「教育に関する全般的なご相談をおうかがいします」と書いてある、「教育相談室」に電話してみた。

 

本来PTAは任意加入であるはずだが、我が子達が通う小学校PTAは強制加入である。我が家は抗議もこめて退会したが、その後も見直されることはなく、先日PTA本部に要望書を提出した。

PTAをなくせと言っているわけではなく、おかしいところを是正してほしいのだが、なかなか改善しなくて困っている、といったことをお話した。

 

応対してくれた男性は、PTAの任意加入について「その通りです」と同意してくれた。

 

男性「(任意加入について)校長先生にもリーダーシップを取ってもらえるといいのですが…。」

私「退会届の受理の連絡も教頭先生でしたし、校長先生が強制加入についてどう考えているのか、正直よくわかりません。」

男性「川崎市〇〇区(小学校の管轄の区)の教育委員会にすぐ報告します。そこから、校長先生の耳に届くようにします。ただ、その後、改善するかどうかはわからないので、強制加入が続くようなら、〇〇区の教育委員会にまた電話してもらえますか。」

私「ありがとうございます! よろしくお願いします!」

 

まさか、すぐにアクションを取ってもらえるとは思わなかった。

 

PTAで辛い目に遭った人が、教育委員会に相談しても、管轄外だとスルーされた的な話を読んだことがあったので、正直あまり期待していなかったのだけど、うれしい誤算だった。

 

何かしら、変化は生まれていくのだろうか。そして、強制加入是正のために、次は何ができるだろう?