PTAを辞めて、見えたこと、考えたこと。

「川崎市内の単位PTAにおける強制加入廃止を求める請願書」への署名活動の報告。PTA退会記録も。

PTAを退会するまでの流れ(その3)

2019年4月6日 PTAを退会した方々の体験談をネットでリサーチする

前日の入学式で、PTAへの不信感が限界突破した私。自分ひとりの気持ちなら、「PTA退会、待ったなし!」なのだが、やはり気になるのは、我が子達に不利益はないかということだ。

 

そこで、インターネットでPTAを退会した方々のブログやニュース記事を読んでリサーチした。特に、ライター、PTAジャーナリストの大塚玲子さんの記事が勉強になった。

news.yahoo.co.jp

 

PTA非会員の子供達への代表的ないじめや差別に、「非会員の子供は登校班に入れない」「卒業式でPTAが配るコサージュやお饅頭をもらえない」というものがあるそうだ。

 

次に、こうした不利益を被ったら…を、我が家の場合で考えてみた。

 

・登校班に入れない

→1000人を超えるマンモス校のため、登校時の通学路はフェスに向かう行列のごとし。そんな状況なので、そもそも登校班がない

 

・卒業式でPTAが配るコサージュやお饅頭をもらえない

→我が子達は2人ともTHE・男子。過去、卒園式などでコサージュをもらった際も、帰宅までにボロボロになっていたくらいで、そもそも胸元に花があってもなくても気にならなそう。お饅頭は少し欲しがるかもしれないが、家庭で買えば問題なさそう。

 

・ママ友から、「ずるい」と非難されるかもしれない。

→PTAを辞めることは、何もやましいことではないのでオープンにすることにした。(周りの反応については、別の機会に書く)

 

ここにきて、あれ? 何とかなるんじゃないだろうか? と、PTA退会が現実味を帯びてきた。

 

続く。

PTAを退会するまでの流れ(その2)

2019年4月5日 下の子の入学式で、PTAへの不信感がMAXに。

 

昨年、校長から「次の委員決めでは立候補しろ」という失礼な手紙をもらったことで、それまでもいいイメージは持っていなかったPTAへの不信感がさらに募っていった。

 

そこに来て、2019年4月、下の子が小学校に入学するタイミングを迎えた。

 

入学式の日。クラス名簿をもらい、新1年生は教室へ、保護者は体育館へと向かった。体育館の入口では、PTAの副委員長達が「入学おめでとうございます!」とPTAのしおりをはじめとする書類一式を配っていた。副委員長のひとりのAさんは、上の子が幼稚園の時にいっしょだったママで、それなりにいい印象があった人なのでビミョウな気分に。

 

体育館では保護者一同が見守る中、スーツやワンピースを着たかわいらしい新入生が入場した。校長の祝辞があったり、2年生が歓迎の歌を歌ってくれたりと、おだやかに進んでいった式の途中、それは起こった。

 

突如、「PTAについての説明です」と、副会長のAさんがマイクを持って話しだした。話の内容は、PTAの説明やら、新1年生の代では6年間で1回は委員をやる必要があることなどだった気がするけど、正直よく覚えていない。

 

印象的だったのは、下記の3つの言葉だった。

 

「PTAは子供の健全な成長、子供の幸福を願って保護者と教職員が共に学び共に活動する団体のことです。」

→このフレーズは入口で配られた「PTAのしおり」にも書いてあったが、「任意加入のボランティア団体」という語句が、(たぶん意図的に)抜けている。

 

「時間がないので、今は質問は受け付けません。」

→だったら、入学式に説明すんな。入学前や、入学後の学年懇談会の時に説明会を行えばよいのでは? 本部役員の時間が取れないのなら、事前にしおりを配るでもいい。

 

「何か質問がある人は、後でどうぞ。」

→その場で質問を受け付けないというのも問題だと思った。話を聞いていて、「ん?」と引っ掛かりを覚える保護者がいたとしても、その場で質問できなければ、まだ手がかかる新1年生と帰るうちに忘れてしまうかもしれない。

もし忘れなかったにしても、家に帰って改めてPTAに関する疑問や質問を手紙に書いて、担任の先生経由でPTA本部に渡してもらい、それから回答してもらうのって、どう考えてもかったるい。

 

こんなことを入学式でされたら、特に初めて我が子が小学校に入学したという保護者なら、かつての私のように、「そういうものなのか。」と(若干の重い気持ちとともに)PTAを受け入れてしまうと思う。

 

保護者が変な知恵をつける前に、さっさと逃げられなくするための、巧妙で陰湿な手口(でも、入会届は配らない)。仮にも「子供達のために」というお題目を掲げた団体のくせに、詐欺まがいのことをして恥ずかしくないのだろうか。

 

これでは、子供達のためのPTAというより、PTAを維持するための会員という感じがして、お腹がとても重くなった。

 

PTAってボランティア団体だよね?ボランティアって、やりたい人が、やれることを、やれる時にするものじゃなかったの?

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我が子達が通う小学校の「PTAのしおり」

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「PTAのしおり」に記載されている、PTAについての説明。

 

続く。

PTAを退会するまでの流れ(その1)

私が小学校PTAを退会するまでの流れ(その1)です。

 

2015年4月 上の子、小学校に入学。委員をやらずにすむ。

当時はよくわからず、「PTAは絶対にやらなければならないもの」だと思っていた。

下の子が未就園児で、すぐ走り出すような子だったので、「委員には来年度以降になろう」と傍観。子供が低学年のうちに委員をやっておくと楽という話があるせいか、委員決めは瞬殺で終り、まったく問題なかった。

 

2016年4月 またも委員をやらずにすむ。

恐る恐る手を挙げるも、友達同士で立候補するリア充ママ達でさっさと決まってしまい、委員をやらずにすむ。

 

2016年5月頃 ラジオで「PTAは強制加入ではない」と初めて知る。 

2016年4月29日放送、TBSラジオ『荻上チキ・Session-22』「ここがヘンだよ日本の学校、第三弾/みんなで考えよう、これからのPTA」▼木村草太×大塚玲子

荻上チキ・Session-22』は、もともと好きなラジオ番組で、PTAについて調べていたというわけではなく、たまたま聴いて衝撃を受けた。リアルタイムではなく、Podcastで聴いたと思う。

 

2017年4月 またまた委員をやらずにすむ。

「PTAは強制加入ではない」という知識が入っても、我が子が通う小学校で波風を立てたくないので、そっと手を挙げてみた。委員決めのじゃんけんで負けて、委員にならずにすむ。

 

2017年秋頃 夫がPTAの本部役員になる案がでる。

私があまりに嫌がっていたので、夫が「自分がやろうか?」という話になった。しかし、何かを始める前に、ひととおりその分野に関する本を読み漁る夫は、勉強したせいで「PTAには関わりたくない」となってしまった。

 

2018年4月 四度目の正直もなく、委員をやらずにすむ。

我が子が通う小学校は、全校生徒1000人を超えるマンモス校。ちなみに、上の子の学年の人数は200人以上いるので、全委員の人数×6年で考えると、30人ほど委員をやらずに卒業できる計算になっている。

この頃の私は、「できればPTAとは関わらずに卒業できる30人になりたいが、とりあえず手は挙げておこう」というスタンス。

 

2018年秋~冬頃 校長先生から「来年の委員決めでは、自ら立候補するように」という内容の手紙が来た。

ざっくり書くと、「あんた、まだ一度も委員をやっていないから、来年春の委員決めでは自ら立候補するように」というお叱り?命令?みたいな、失礼な手紙が来た。

乗り気ではないものの、一応、毎年手を挙げて立候補していたので、校長に言われる筋合いはないと、腹が立って捨ててしまった。PTA退会ブログをつけることになった今、せっかくの資料を捨ててしまったことを後悔。

 

続く。

このブログについて。

初めまして。きなこです。

 

今年の春、下の子が小学校を入学したのを機に、いろいろ思うところがあってPTAを退会しました。

 

PTAの退会をした記録や、PTAを辞めたから見えてきたこと、子育てに関する話などを書いていきます。