PTAを辞めて、見えたこと、考えたこと。

「川崎市内の単位PTAにおける強制加入廃止を求める請願書」への署名活動の報告。PTA退会記録も。

PTAを退会するまでの流れ(その2)

2019年4月5日 下の子の入学式で、PTAへの不信感がMAXに。

 

昨年、校長から「次の委員決めでは立候補しろ」という失礼な手紙をもらったことで、それまでもいいイメージは持っていなかったPTAへの不信感がさらに募っていった。

 

そこに来て、2019年4月、下の子が小学校に入学するタイミングを迎えた。

 

入学式の日。クラス名簿をもらい、新1年生は教室へ、保護者は体育館へと向かった。体育館の入口では、PTAの副委員長達が「入学おめでとうございます!」とPTAのしおりをはじめとする書類一式を配っていた。副委員長のひとりのAさんは、上の子が幼稚園の時にいっしょだったママで、それなりにいい印象があった人なのでビミョウな気分に。

 

体育館では保護者一同が見守る中、スーツやワンピースを着たかわいらしい新入生が入場した。校長の祝辞があったり、2年生が歓迎の歌を歌ってくれたりと、おだやかに進んでいった式の途中、それは起こった。

 

突如、「PTAについての説明です」と、副会長のAさんがマイクを持って話しだした。話の内容は、PTAの説明やら、新1年生の代では6年間で1回は委員をやる必要があることなどだった気がするけど、正直よく覚えていない。

 

印象的だったのは、下記の3つの言葉だった。

 

「PTAは子供の健全な成長、子供の幸福を願って保護者と教職員が共に学び共に活動する団体のことです。」

→このフレーズは入口で配られた「PTAのしおり」にも書いてあったが、「任意加入のボランティア団体」という語句が、(たぶん意図的に)抜けている。

 

「時間がないので、今は質問は受け付けません。」

→だったら、入学式に説明すんな。入学前や、入学後の学年懇談会の時に説明会を行えばよいのでは? 本部役員の時間が取れないのなら、事前にしおりを配るでもいい。

 

「何か質問がある人は、後でどうぞ。」

→その場で質問を受け付けないというのも問題だと思った。話を聞いていて、「ん?」と引っ掛かりを覚える保護者がいたとしても、その場で質問できなければ、まだ手がかかる新1年生と帰るうちに忘れてしまうかもしれない。

もし忘れなかったにしても、家に帰って改めてPTAに関する疑問や質問を手紙に書いて、担任の先生経由でPTA本部に渡してもらい、それから回答してもらうのって、どう考えてもかったるい。

 

こんなことを入学式でされたら、特に初めて我が子が小学校に入学したという保護者なら、かつての私のように、「そういうものなのか。」と(若干の重い気持ちとともに)PTAを受け入れてしまうと思う。

 

保護者が変な知恵をつける前に、さっさと逃げられなくするための、巧妙で陰湿な手口(でも、入会届は配らない)。仮にも「子供達のために」というお題目を掲げた団体のくせに、詐欺まがいのことをして恥ずかしくないのだろうか。

 

これでは、子供達のためのPTAというより、PTAを維持するための会員という感じがして、お腹がとても重くなった。

 

PTAってボランティア団体だよね?ボランティアって、やりたい人が、やれることを、やれる時にするものじゃなかったの?

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我が子達が通う小学校の「PTAのしおり」

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「PTAのしおり」に記載されている、PTAについての説明。

 

続く。